2018年05月22日
篠栗御遍路⓹ 72番から83番札所まで
72番・田ノ浦拝師堂(たのうらはいしどう)本尊 大日如来
まだまだ午前9時すぎ。朝のスタートが早かったので今日は余裕があります。
71番からは車で50メートルほどでしょうか?
国道沿いにひっそりと72番札所がありました。
次の74番はここに車を停めたまま向かいます。
ここは今回のお遍路の中でも一番気になっていた札所です。
「病奪り」という名前の通り、病に掛かった人の信仰を集めるお堂でした。
74番・城戸病奪り薬師堂(やみとりやくしどう)本尊 薬師如来
本堂の横には社務所があり、人間の全身画の入った木札が用意されています。
木札の中の全身画に痛みや病気がある部分に印をつけて奉納するとご利益があるのだとか。
木札は1枚1000円でした。
大将はNGO時代の先輩が今年1月に胆石の手術をしたので、
その方の無病息災をひとまずお願いすることに。
そしてK君の奥さんが乳がんで闘病中なので彼女のご祈祷もお願いしてきました。
もちろん自分自身や家族の健康も大事ですが、まずは病気で困っている人からということで……。
というか病気にならないようにしなければ!ですよね。
59番・田ノ浦薬師堂(たのうらやくしどう)本尊 薬師如来
74番からは川を渡りだいぶ山手の方へ進んできました。
細い林道を進むと製材所があり、その隣に札所はありました。
ここには篠栗八十八ヵ所創始者・藤木藤助翁の石像があります。
この像は当初、銅で作られていたのだとか。戦争中に「銅鉄供出」の軍命令により没収されることになった際、 田ノ浦の住民は「せめて顔だけは・・・」と首から上を密かに保存したそうです。
なので戦後再現された像は首から上がこの保存された銅、身体部分は石だったのです。
その像も2005年福岡県西方沖地震で倒壊してしまったのだとか。
現在の像は2006年に再建されたものだと案内板にはありました。
なかなか受難のある札所です。
80番・田ノ浦観音堂(たのうらかんのんどう)本尊 千手観世音菩薩
ここは59番から歩いてすぐの場所です。
道から石段を登っていくと大きな杉の木があり、その前にお堂があります。
木陰になっおりひんやりとした空気が気持ちよかったです。
7番・田ノ浦阿弥陀堂(たのうらあみだどう)本尊 阿弥陀如来
80番札所の横にある細道を登ること15分ほど。結構しんどい道のりです。
細道とはいえ舗装もされていない獣道。途中には水たまりや倒木もあります。
今日最初の難関箇所でした。たどり着いてみるとお堂の脇が駐車場になってます。
大将だけ来た道をもどり車で7番札所まで戻ってくることに。
実は80番と7番の間には30番と57番札所があったのですが、細道を進んだので参拝できず。
とりあえずこの2か所は後からもう一度来ることにしました。
65番・三角寺(さんかくじ)本尊 十一面観世音
80番から7番への徒歩移動が堪えたのか結構疲れ気味のタイ人スタッフです。
7番からは車で移動したのですが、それでも結構な距離でした。
これを徒歩だけでやっていたら、3日じゃ無理かもしれません。
65番は三角という変わった寺の名前でした。
83番・先手院(せんじゅいん)本尊 聖観世音
65番からは道なりですぐの距離です。
ここは良い感じで風格があり休憩所も併設されています。
なので十分に水分補給をして次に向かうことにしました。
63番・天狗岩(てんぐいわ)本尊 毘沙門天王
こちらへは83番に車を停めたまま徒歩で参拝しました。
道から横へちょっと入り込んだところにあります。
ここ63番札所の正式名称は「天狗岩山吉祥寺」なのだとか?
天狗の形をした岩でもあるのかなと想像したのですが、それらしきものは見当たらず。
天狗となにかしの所縁があるんでしょうか?興味があります。
Posted by 頑張れ大将 at 20:56│Comments(0)
│大将の放浪記・日本編
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